京都市伏見区京町 エキゾチックアニマルの専門病院 京都小動物クリニック

2025年1月オープン ウサギ、トリ、爬虫類を中心としたエキゾチックアニマルの専門病院

お知らせ

ゴールデンハムスターの子宮平滑筋肉腫

小さなゴールデンハムスターさんでも、時には手術をしないと治らない病気になることがあります。
今回は、「お尻周りから出血している」と来院されたキンクマさんのご紹介です。
全身を触ってみたところ腹部にしこりがあることが判明、画像検査で子宮の腫瘤が疑われました。
全身麻酔をかけてお腹の中を見てみると、ぱんぱんに膨れた子宮が出てきました。
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卵巣と子宮を全て取り出したところ、その重さは体重の約1割にあたる9.4gもありました。
病理検査の結果、この腫瘤は「平滑筋肉腫」という悪性腫瘍だと診断されました。
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術後はしばらく食欲が安定せず体重も減少しましたが、2週間後には元気を取り戻してくれました。

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ハムスターさんは小さな体で大きな病気を抱えることがあり、症状が出た時にはすでに進行しているケースもあります。
体重や行動の変化、お尻周りの汚れや出血が見られたら、早めの受診をおすすめします。

2025年09月26日 09:54

ジャンガリアンハムスターの不正咬合

ジャンガリアンハムスターは切歯(前歯)が一生伸び続ける生き物です。
たまに誤解されている方がいらっしゃいますが、奥歯が伸びることはありません。
何らかの原因で噛み合わせがおかしくなってしまうと、うまく歯が摩耗できず伸び続けてしまうことがあります。
今回は、歯が頬を貫通して伸びてしまったジャンガリアンハムスターさんのご紹介です。
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この子は固いものが食べられず痩せてきてしまったと来院されました。
口を見てみると、左の歯が頬っぺたを貫通し二重のリング状になってしまっていることが確認できました。
短時間の鎮静をかけ、専用の器具で伸びていた歯をカットしました。
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一度曲がってしまった歯が治ることはなかなか無いため、また伸びてくる場合は定期的なカットが必要となります。
ウサギや他のげっ歯類同様、歯の異常は予防が大変重要となります。
少しでも気になる場合はお気軽にご相談ください。
2025年05月22日 09:34

ジャンガリアンハムスターの腸重積

腸が出ているという主訴で来られたジャンガリアンハムスターさん。
他院で3度整復するも再脱出を繰り返しており、当院での手術を希望し来院されました。
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来院時の様子より腸重積と診断、すぐに開腹手術を実施しました。
お腹を開くと、腸が腸の中に入り込んでしまっているのが確認できました。
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整復と固定は無事実施できたものの、腸の状態は良くなく、手術後も1ヶ月に渡り下痢との戦いは続きました。
しかし、ご家族の献身的な介護の甲斐もあり、一時は21gまで落ちていた体重も34gまで回復、治療終了となりました。
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若いハムスターさんでは脱腸や腸重積が起こることは珍しくありません。
腸は非常にデリケートな組織なので、整復までの時間が長引けば救命率は極端に減少していきます。
致死率が高い疾患ではありますが、早期発見早期治療にて治せる可能性もありますので、症状を認めた場合はなるべく早く動物病院を受診してください。
2025年05月08日 10:17

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