ホウセキカナヘビの卵巣炎
爬虫類の女の子は、見た目では分かりにくい生殖器の病気が静かに進行していることがあります。今回は、卵巣炎を起こしたホウセキカナヘビさんをご紹介します。

この子は、2週間前からの拒食と呼吸困難を主訴に来院されました。
画像検査では卵巣周囲に強い炎症が疑われ、内科的治療だけでは改善が難しい状態と判断、手術を行うことになりました。

全身麻酔下で開腹すると、卵巣は炎症により変形しており、周囲の組織にも影響が及んでいました。
感染源となっていた卵巣を摘出し、腹腔内を洗浄して手術は無事に終了しました。
病理組織学的検査の結果は、「卵巣炎」という診断でした。

術後は点滴や抗菌薬で慎重に管理し、無事元気に退院できました。
卵巣炎は初期症状が分かりにくく、「なんとなく元気がない」「食べる量が減った」といった変化だけで進行してしまうことも少なくありません。
放置すると命を落としてしまう場合もある為、早期発見と適切な治療がとても重要です。
普段と違う様子が続く場合は、お早めにご相談ください。
2025年12月14日 17:13
