京都市伏見区京町 エキゾチックアニマルの専門病院 京都小動物クリニック

2025年1月オープン ウサギ、トリ、爬虫類を中心としたエキゾチックアニマルの専門病院

お知らせ

コーンスネークの卵巣炎・卵管炎

今回は卵詰まりによって卵管内で出血を起こしてしまったコーンスネークさんのご紹介です。
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全身麻酔をかけてお腹を開けると、卵管の中に出血した痕跡のある変な形の卵がありました。
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両側の卵巣と卵管をすべて摘出し、手術は無事終了しました。
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卵管の中にあった卵は赤黒く変色していて、変形していました。
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病理組織学的検査の結果、卵巣と卵管に炎症が認められました。
この子は、術後元気にお家に帰っていきました。
ヘビさんの卵管はとても長く、すべて取るにはかなり広い切開が必要となります。
なかなか大変な手術になりますが、卵巣や卵管の炎症は手術しないと根治が難しいこともあります。
暖かくなってきて多くの子が産卵シーズンを迎えています。
特に女の子に関しては、お腹が膨らんでいるなど気になることがあればお気軽にご相談ください。
2026年05月19日 18:26

スペックルドキングスネークの脾臓結節性過形成

今回はお腹にデキモノが出来てしまったヘビさんのご紹介です。
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この子はお腹の一部が腫れあがっており、検査で腫瘍が疑われました。
全身麻酔をかけてお腹を開けると、脾臓が腫れて大きくなっているのが確認されました。
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病理組織学的検査の結果、「脾臓の結節性過形成」という病態で、幸い悪性のものではなさそうな結果でした。
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手術後も変わらず元気で、とても良い子にしてくれました。
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ヘビさんは飼育数・症例数ともに少なく、病気の報告も多くありません。
しかし、この子のような腫瘍が出来ることは珍しくありません。
治療には手術が必要となることもありますが、何かお困りのことがあればいつでもご相談ください。
2026年05月13日 17:09

コルデンシスツリーモニターの卵塞・腸重積

今回は卵が腸管に逆流してしまい、それが原因で腸重積(腸の一部が隣の腸の中に入り込んでしまう状態)を起こしてしまったツリーモニターさんのご紹介です。
※ちなみにこの子は、院長が獣医師になった年から一緒に過ごしている子であり、ホームページの宣材写真にも一緒に写っている子です。本当に助かって良かった...
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この子は今年繁殖を考えており、オスとの交配も無事に済んでいたので経過を見守っていました。
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2週間前にはしっかりとした卵が4つ確認できており、環境を整えて見守っていたところでした。
食欲も問題なくあったのですが、ある日嘔吐しているのを確認、萎んだ卵のようなものも落ちていた為再度チェックを行いました。
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すると4つあった卵が1つに減っていました。超音波検査では萎んだ卵のようなものがもう一つ確認できたので、卵詰まりの可能性を考え手術を行いました。
全身麻酔をかけてお腹を開くと、卵管の中には綺麗な卵が1つ見つかりました。
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他の卵を探すと、なんと腸管の中に萎んだ卵のようなものが入っており、その部分の腸管は重責を起こしていました。
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幸い、腸管の炎症は軽度で、手で重責を整復した後萎んだ卵はお尻から出すことが出来ました。
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腸管の中から出てきた卵のようなものはこんな形で、ケージに落ちていたものと同じでした。
爬虫類さんは総排泄孔という1つの穴から産卵も排尿も排泄も行うため、何らかの原因で迷入してしまったのだと推察されます。
他にも、膀胱に卵が迷入する場合もあると報告されています。
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術後は特に問題なく、今日も元気にご飯を要求して寄ってきてくれていました。
術部も綺麗に治り、毛が無いので術痕は目立ちますが違和感は無さそうです。

出産・産卵はどの動物さんでも命懸けの行為になります。
病院に来るストレスがマイナスになることもありますが、今回のように経過をしっかり見守ることで助かる命もあります。
春から出産・産卵シーズンになりますので、お困りのことがありましたらお気軽にご相談くださいね。
(うちの子シリーズがこれで終わりますように...)
2026年03月28日 09:26

リッジテールモニターの卵塞症

今回は、卵がうまく産めずお腹の中で破裂していたリッジテールモニターさんのご紹介です。
この子は変形した卵を一つ産んだものの、まだお腹が膨らんでいるとのことで来院されました。
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検査の結果、お腹の中には変形した卵が多数残っており、腹水も溜まっていることが分かりました。
ご家族と相談の結果、数日後に手術を行うことになりました。
全身麻酔をかけてお腹を開けると、中から腹水と変形した卵、どろどろになった卵胞が見つかりました。
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卵胞は破れてお腹の中に漏れ出しており、肺まで卵の素材がべったり付いていました。
左右の卵巣と卵管を全て取り出し、お腹をしっかり洗浄して手術終了となりました。
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病理検査では炎症所見は認められず、「卵胞の変性、卵の閉塞」という診断でした。
本人は術前から術後まで変わらずとても元気で、術後もしっかりご飯を食べてくれました。
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爬虫類さんは病気を隠すのがとても上手で、お腹の中がどろどろでも元気に見えることは珍しくありません。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
2026年01月31日 18:41

グリーンイグアナの腎細胞癌

今回は腎臓に腫瘍が出来てしまったグリーンイグアナさんのご紹介です。
この子は食欲が落ちているとのことで来院されましたが、検査の結果腎臓が悪くなっていることが発覚しました。
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定期的な通院、投薬治療によって状態は一時改善しましたが、その後徐々に悪化。
数ヶ月後に残念ながら亡くなってしまいました。

ご家族の了承を頂き、原因追及をさせていただいたところ、検査結果と同じく腎臓がかなり大きく腫れていました。
専門の獣医師に病理組織学的検査を依頼したところ、【腎細胞癌】という腫瘍であったことが発覚しました。
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拒食と一言で片づけられてしまうことも多い爬虫類さんの食欲不振ですが、中にはこんな病気が隠れていることもあります。
気になることがあればいつでもご相談ください。
2026年01月30日 17:59

ホウセキカナヘビの卵巣炎

爬虫類の女の子は、見た目では分かりにくい生殖器の病気が静かに進行していることがあります。
今回は、卵巣炎を起こしたホウセキカナヘビさんをご紹介します。
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この子は、2週間前からの拒食と呼吸困難を主訴に来院されました。
画像検査では卵巣周囲に強い炎症が疑われ、内科的治療だけでは改善が難しい状態と判断、手術を行うことになりました。
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全身麻酔下で開腹すると、卵巣は炎症により変形しており、周囲の組織にも影響が及んでいました。
感染源となっていた卵巣を摘出し、腹腔内を洗浄して手術は無事に終了しました。
病理組織学的検査の結果は、「卵巣炎」という診断でした。
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術後は点滴や抗菌薬で慎重に管理し、無事元気に退院できました。
卵巣炎は初期症状が分かりにくく、「なんとなく元気がない」「食べる量が減った」といった変化だけで進行してしまうことも少なくありません。
放置すると命を落としてしまう場合もある為、早期発見と適切な治療がとても重要です。
普段と違う様子が続く場合は、お早めにご相談ください。
2025年12月14日 17:13

オウカンミカドヤモリの卵巣腫大

今回は、卵がうまく形成されずお腹の中に溜まってしまったクレステッドゲッコーさんの症例をご紹介します。

飼い主さんからは「1〜2週間前から食欲が落ちている」「お腹が張ってきた気がする」と相談があり来院されました。
診察すると、体はやせているのにお腹だけが不自然にふくらんでおり、レントゲンでは体腔内の白い影、エコーでは大きくなった卵胞が2つ確認されました。

卵が排卵されずに成熟し続けると、卵胞内で変性が起きて炎症を引き起こし、命に関わる状態になることがあります。
今回の子も食欲が落ち、体重も減少し始めており、このままでは危険なため手術を行うことになりました。

全身麻酔をかけてお腹を開くと、左右の卵巣の大きさに明らかな差があり、左卵巣はパンパンに膨れ上がっていました。
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卵巣・卵管を丁寧に摘出し、無事に手術は終了しました。
退院時には表情もしっかりしていて、飼い主さんも安心した様子でお迎えに来てくださいました。

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爬虫類の生殖器疾患は、初期は「少し丸い気がする」「最近あまり動かない」程度の変化しか出ないことが多く、気づいた時にはかなり進行しているケースも少なくありません。

普段とどこか違う、そんな小さな変化を見逃さないことが、大切な家族を守ることにつながります。
心配なことがあれば、いつでもご相談くださいね。

2025年11月16日 18:59

フトアゴヒゲトカゲの多発性皮膚腫瘤

今回ご紹介するのは皮膚にかさぶたが多発したとの主訴でご来院されたフトアゴヒゲトカゲさん。
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見た目より、フトアゴさんに多い皮膚の感染性疾患と仮診断、抗菌薬・抗真菌薬・外用療法を組み合わせた治療を開始しました。
治療は長期間続きましたが、徐々に皮膚の腫瘤が軽減していきました。
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また、その後の糞便検査でコクシジウムなどの寄生虫も確認されたため、駆虫薬による治療も実施しました。
現在は健康状態も安定し、体重もぐんぐん増えてくれています。
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小さな変化を早期に見つけ、適切な処置を行うことが爬虫類医療においても重要であると改めて感じさせる症例でした。
2025年10月28日 16:50

ギリシャリクガメの膀胱結石

リクガメさんは膀胱結石ができやすいことで知られており、その多くがケヅメリクガメ、次いでインドホシガメ、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメがなりやすいとされています。
また、膀胱結石は食餌で出来やすさが変わると言われていて、国内の動物園でも実験されていますが、まだまだ完全に予防するのは難しいです。

今回ご紹介するのは、推定28歳という比較的高齢のギリシャリクガメさん。
食欲が無くなり赤いおしっこが出たとのことで来院されました。
レントゲン検査の結果、お腹の中に巨大な結石を確認。
血液検査で腎障害も認められたため、開腹手術を実施することとなりました。
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全身麻酔をかけてお腹を開けると、予想通り大きな結石が膀胱の中に張り付いていました。
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膀胱を切って石を取り出し、膀胱と甲羅を閉じて無事手術は終了しました。
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術後数日で食欲が戻り、大好きだというもやしをすぐに完食するまでに回復してくれました。
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28歳と言えば当院のスタッフよりも年長のカメさんでしたが、無事元気になってくれてホッとしました。
まだまだたくさんご飯を食べて元気に過ごしてくれることを願っています。
2025年09月25日 18:24

セスジニシキガメの卵黄性体腔炎

カメの診察と聞くと、まず最初に「甲羅をどうするのか」という疑問が頭に浮かぶかと思います。
全身を覆う硬い甲羅、診察時には隙間を探して検査を行いますが、必要となった場合には「甲羅を切る」という選択肢を取ることもあります。
今回ご紹介するのは、割れた卵が原因で手術が必要になったセスジニシキガメさんです。
1ヶ月前から元気食欲が無いとのことで来院、レントゲンを撮ると卵がたくさん確認され、いくつかは割れているように見えました。
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すぐに内科治療を開始したものの改善は認めず、数日後に手術を実施することになりました。
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甲羅を切ってお腹を開けると、本来卵管内にあるべき卵がお腹の中に存在、卵も変色し腐敗が進んでいました。
卵と卵巣、卵管を全て取り出し、お腹を洗って閉じました。
甲羅の閉腹にはパテを使用しています。
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取れた卵は、全部で7個。
病理検査では「卵黄性体腔炎に伴う漿膜炎」と診断されました。
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術後は2週間ほどで元気になり、ご飯もしっかり食べるようになってくれました。
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カメさんでも卵関係や消化管、結石などでお腹を開けないと命に関わる状況というのは珍しくありません。
いざという時に手術までやってもらえるのか、かかりつけさんとご相談しておくのも一つかもしれませんね。
 
2025年08月03日 16:15

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