コルデンシスツリーモニターの卵塞・腸重積
今回は卵が腸管に逆流してしまい、それが原因で腸重積(腸の一部が隣の腸の中に入り込んでしまう状態)を起こしてしまったツリーモニターさんのご紹介です。※ちなみにこの子は、院長が獣医師になった年から一緒に過ごしている子であり、ホームページの宣材写真にも一緒に写っている子です。本当に助かって良かった...

この子は今年繁殖を考えており、オスとの交配も無事に済んでいたので経過を見守っていました。

2週間前にはしっかりとした卵が4つ確認できており、環境を整えて見守っていたところでした。
食欲も問題なくあったのですが、ある日嘔吐しているのを確認、萎んだ卵のようなものも落ちていた為再度チェックを行いました。

すると4つあった卵が1つに減っていました。超音波検査では萎んだ卵のようなものがもう一つ確認できたので、卵詰まりの可能性を考え手術を行いました。
全身麻酔をかけてお腹を開くと、卵管の中には綺麗な卵が1つ見つかりました。

他の卵を探すと、なんと腸管の中に萎んだ卵のようなものが入っており、その部分の腸管は重責を起こしていました。

幸い、腸管の炎症は軽度で、手で重責を整復した後萎んだ卵はお尻から出すことが出来ました。

腸管の中から出てきた卵のようなものはこんな形で、ケージに落ちていたものと同じでした。
爬虫類さんは総排泄孔という1つの穴から産卵も排尿も排泄も行うため、何らかの原因で迷入してしまったのだと推察されます。
他にも、膀胱に卵が迷入する場合もあると報告されています。

術後は特に問題なく、今日も元気にご飯を要求して寄ってきてくれていました。
術部も綺麗に治り、毛が無いので術痕は目立ちますが違和感は無さそうです。
出産・産卵はどの動物さんでも命懸けの行為になります。
病院に来るストレスがマイナスになることもありますが、今回のように経過をしっかり見守ることで助かる命もあります。
春から出産・産卵シーズンになりますので、お困りのことがありましたらお気軽にご相談くださいね。
(うちの子シリーズがこれで終わりますように...)
2026年03月28日 09:26
