京都市伏見区京町 エキゾチックアニマルの専門病院 京都小動物クリニック

2025年1月オープン ウサギ、トリ、爬虫類を中心としたエキゾチックアニマルの専門病院

お知らせ

チンチラの子宮蓄膿症

今回は、子宮蓄膿症になってしまったチンチラさんをご紹介します。
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この子は数日前から食欲が落ち、陰部から排膿が見られるとのことで来院されました。
他院で子宮の異常を指摘されており、当院での検査でも子宮蓄膿症が疑われました。
放置すると敗血症やショックに進行してしまう可能性があるため、すぐに手術で感染した子宮卵巣の摘出を行いました。
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術後は徐々に調子が戻り、おやつやアルファルファを自分から齧る様子も見られ、スタッフもほっと胸をなでおろしました。
その後も入院中は好きなフードから少しずつ食べ始め、便も出てきてくれて、無事に退院できました。
自宅でも落ち着いた状態が続き、術部チェックの時には興奮して走り回るほど元気を取り戻してくれています。
チンチラさんの子宮疾患は外から気づきにくく、食欲低下や陰部のわずかな汚れだけで進行してしまうことがあります。
「なんとなく食べない」「お尻が少し汚れている」そんな小さな違和感が実は大きな病気のサインになっていることも。
気になる変化があれば、どうぞお早めにご相談くださいね。
2025年12月05日 11:44

リチャードソンジリスの組織球肉腫

リチャードソンジリスのほっぺがふっくらして見えると、つい「ごはんを詰めているのかな?」と思ってしまいますよね。
でも、普段よりも片側だけ大きく膨らんでいる場合、その中では思わぬことが起きていることがあります。
今回は「左の頬が大きく腫れてきた」ということで来院したジリスさんのお話です。
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最初は他院でお薬をもらって様子を見ていましたが、腫れはどんどん大きくなり、当院で診察すると頬の下にしっかりとした巨大な腫瘤が触れました。
食欲や元気は保たれていたものの、このまま大きくなり続ければ口の動きや呼吸にも影響が出てしまいます。検査のうえで手術を行うことになりました。
小さな体に負担がかからないよう慎重に麻酔をかけ、腫瘤を周囲の組織から丁寧に分離して摘出。
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術後もしばらくふらつきはありましたが、翌日にはしっかりフードを食べる様子も見られ、ずいぶん落ち着いてくれていました。
病理検査の結果、腫瘤は「組織球肉腫」という腫瘍でした。
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2週間後には術部も落ち着いていて、元気に過ごしてくれていました。
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頬が腫れる原因は食べ物をためているだけのこともありますが、片側だけ固く膨らむ、触ると嫌がる、食べ方が変わるといったサインがある場合は、腫瘍や膿瘍など治療が必要な病気が隠れていることがあります。
ジリスたちは痛みや違和感を隠すのがとても上手な動物ですが、「いつもと違う気がする」という小さな気づきが病気の早期発見につながります。
ほっぺのふくらみや様子に変化があれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
2025年11月18日 17:40

シマリスの皮下膿瘍

シマリスのほっぺといえば、ひまわりの種をぱんぱんに詰めて走り回るあの姿がとても愛らしいですよね。
でも、そのかわいい頬の奥では時々思いがけないトラブルが起こることがあります。
今回は「頬が急に腫れてきた」と来院したシマリスさんのお話です。
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鎮静をかけて針で検査をしてみると、中から膿が出てきました。
げっ歯類は口回りのトラブルが非常に多く、細菌が入り込んで膿瘍ができることは珍しくありません。
お薬と排膿で一度は落ち着きかけたものの、数日するとまた同じ場所がぷっくりと腫れて再び膿が溜まってしまい、改善と再発を繰り返す状態になってしまいました。
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そこで、今回は頬の内部をしっかり処置するために切開手術を行うことになりました。
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小さな体に負担がかからないよう慎重に麻酔をかけ、袋状になった膿を全て摘出し、糸が表に出ないように縫合しました。
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術後はしばらくふらつきがありましたが、翌日にはひまわりの種を少し食べ始め、退院時には自分でフードを選んで食べる姿が戻ってきて、頑張ってくれたその姿にスタッフも思わず胸をなでおろしました。
頬が腫れる原因は頬袋に食べ物を詰めているだけのこともありますが、片側だけずっと大きい、触ると硬い、痛がる、食欲が落ちるといったサインがある場合は、トラブルが起きている可能性があります。
シマリスは表情や仕草の変化がとても分かりにくい動物ですが、「いつもと違う?」という小さな気づきが命を守ることに繋がることがあります。
気になるふくらみや行動の変化があれば、どうぞ早めにご相談くださいね。
2025年11月18日 17:17

オウカンミカドヤモリの卵巣腫大

今回は、卵がうまく形成されずお腹の中に溜まってしまったクレステッドゲッコーさんの症例をご紹介します。

飼い主さんからは「1〜2週間前から食欲が落ちている」「お腹が張ってきた気がする」と相談があり来院されました。
診察すると、体はやせているのにお腹だけが不自然にふくらんでおり、レントゲンでは体腔内の白い影、エコーでは大きくなった卵胞が2つ確認されました。

卵が排卵されずに成熟し続けると、卵胞内で変性が起きて炎症を引き起こし、命に関わる状態になることがあります。
今回の子も食欲が落ち、体重も減少し始めており、このままでは危険なため手術を行うことになりました。

全身麻酔をかけてお腹を開くと、左右の卵巣の大きさに明らかな差があり、左卵巣はパンパンに膨れ上がっていました。
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卵巣・卵管を丁寧に摘出し、無事に手術は終了しました。
退院時には表情もしっかりしていて、飼い主さんも安心した様子でお迎えに来てくださいました。

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爬虫類の生殖器疾患は、初期は「少し丸い気がする」「最近あまり動かない」程度の変化しか出ないことが多く、気づいた時にはかなり進行しているケースも少なくありません。

普段とどこか違う、そんな小さな変化を見逃さないことが、大切な家族を守ることにつながります。
心配なことがあれば、いつでもご相談くださいね。

2025年11月16日 18:59

コザクラインコのクリプトスポリジウム症

今回は、定期健康診断で来院したコザクラインコさんの症例をご紹介します。

飼い主さんによると「特に症状はない」とのことでしたが、小鳥は体が小さく、病気が進行しても外から気づきにくいことがあります。
そのため、当院では健康診断でも便検査や体格チェックを丁寧に行っています。

今回の子は体重も安定しており、外見上はとても元気でした。
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しかし糞便の特殊染色検査で、クリプトスポリジウムという原虫が検出されました。
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クリプトスポリジウムは、症状がほとんど出ない“キャリア状態”でも存在することがあり、ストレスや免疫力の低下をきっかけに急に下痢や体重減少を引き起こすことがあります。
よって早期発見がとても大切なのですが、この寄生虫はとても小さく発見が困難な為、複数回の便検査が推奨されます。

予防としてはケージの熱湯消毒が効果的で、床材のこまめな交換や、餌入れ・水入れの洗浄も重要になります。

クリプトスポリジウムは特効薬が乏しい寄生虫ですが、症状が出る前に見つけて環境管理と予防を徹底することで、健康を長く保つことができます

小鳥さんは不調を隠すことが多いため、症状がなくても
・定期的な便検査
・体重チェック
が病気の早期発見にとても役立ちます。

いつもと同じように見えても、健康診断で新しい発見があることがあります。
気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

2025年11月16日 17:52

12月の臨時休診および年末年始の診察について

11月23日(日)は祝日の為休診日です。
12月7日(日)は臨時休診となります。

また、年内の診察は12月28日(日)が最終とし、年始は1月6日(火)より診察開始といたします。

ご迷惑をおかけいたしますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
2025年11月14日 09:25

フトアゴヒゲトカゲの多発性皮膚腫瘤

今回ご紹介するのは皮膚にかさぶたが多発したとの主訴でご来院されたフトアゴヒゲトカゲさん。
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見た目より、フトアゴさんに多い皮膚の感染性疾患と仮診断、抗菌薬・抗真菌薬・外用療法を組み合わせた治療を開始しました。
治療は長期間続きましたが、徐々に皮膚の腫瘤が軽減していきました。
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また、その後の糞便検査でコクシジウムなどの寄生虫も確認されたため、駆虫薬による治療も実施しました。
現在は健康状態も安定し、体重もぐんぐん増えてくれています。
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小さな変化を早期に見つけ、適切な処置を行うことが爬虫類医療においても重要であると改めて感じさせる症例でした。
2025年10月28日 16:50

ゴールデンハムスターの子宮平滑筋肉腫

小さなゴールデンハムスターさんでも、時には手術をしないと治らない病気になることがあります。
今回は、「お尻周りから出血している」と来院されたキンクマさんのご紹介です。
全身を触ってみたところ腹部にしこりがあることが判明、画像検査で子宮の腫瘤が疑われました。
全身麻酔をかけてお腹の中を見てみると、ぱんぱんに膨れた子宮が出てきました。
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卵巣と子宮を全て取り出したところ、その重さは体重の約1割にあたる9.4gもありました。
病理検査の結果、この腫瘤は「平滑筋肉腫」という悪性腫瘍だと診断されました。
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術後はしばらく食欲が安定せず体重も減少しましたが、2週間後には元気を取り戻してくれました。

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ハムスターさんは小さな体で大きな病気を抱えることがあり、症状が出た時にはすでに進行しているケースもあります。
体重や行動の変化、お尻周りの汚れや出血が見られたら、早めの受診をおすすめします。

2025年09月26日 09:54

ギリシャリクガメの膀胱結石

リクガメさんは膀胱結石ができやすいことで知られており、その多くがケヅメリクガメ、次いでインドホシガメ、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメがなりやすいとされています。
また、膀胱結石は食餌で出来やすさが変わると言われていて、国内の動物園でも実験されていますが、まだまだ完全に予防するのは難しいです。

今回ご紹介するのは、推定28歳という比較的高齢のギリシャリクガメさん。
食欲が無くなり赤いおしっこが出たとのことで来院されました。
レントゲン検査の結果、お腹の中に巨大な結石を確認。
血液検査で腎障害も認められたため、開腹手術を実施することとなりました。
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全身麻酔をかけてお腹を開けると、予想通り大きな結石が膀胱の中に張り付いていました。
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膀胱を切って石を取り出し、膀胱と甲羅を閉じて無事手術は終了しました。
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術後数日で食欲が戻り、大好きだというもやしをすぐに完食するまでに回復してくれました。
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28歳と言えば当院のスタッフよりも年長のカメさんでしたが、無事元気になってくれてホッとしました。
まだまだたくさんご飯を食べて元気に過ごしてくれることを願っています。
2025年09月25日 18:24

ミーアキャットの子宮平滑筋肉腫

今回ご紹介するのは、お腹の中に特大の腫瘍ができてしまったミーアキャットさんです。
以前から他院でお腹の中に腫瘤があると診断されていましたが、それが徐々にお腹が膨らんできて食欲と排便排尿が無くなったとのことで来院されました。
来院時にはお腹が大きく張っており、エコー検査で巨大な腫瘤が確認された為緊急手術を行うことになりました。

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お腹を開けると、巨大な腫瘤が出てきました。
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慎重に周囲を確認すると、腫瘤は子宮の一部だと確認できました。
卵巣と共に腫瘍を摘出することで、手術は無事に成功しました。
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術後もすぐ元気になってくれたので、数日の入院治療の後無事に退院することが出来ました。

摘出した腫瘤を検査したところ、診断は子宮平滑筋肉腫とのことでした。
幸い、手術により腫瘤は完全に取り切れており、その後の経過も良好です。

術後2週間で抜糸を行い、創部もきれいに治癒しました。体重も徐々に戻り、現在は元気に過ごしています。

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ミーアキャットさんの腫瘍はワンちゃん猫ちゃんに比べ報告が少なく、診断や治療が難しいケースもあります。
しかし、中には今回のように外科手術が有効となる場合もあり、早期発見と適切な治療が大切です。

この子はご家族の早めのご判断で無事に手術を受けることができ、元気に回復してくれました。
これからも健やかに過ごせるよう、引き続きサポートしていきます。

2025年09月04日 15:58

京都小動物クリニック

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