京都市伏見区京町 エキゾチックアニマルの専門病院 京都小動物クリニック

2025年1月オープン ウサギ、トリ、爬虫類を中心としたエキゾチックアニマルの専門病院

お知らせ

ヒョウモントカゲモドキの卵胞鬱滞

春から夏にかけて、多くの爬虫類は繁殖シーズンに入ります。
ヒョウモントカゲモドキさんは通常、1回に2個の卵を数週間~1ヶ月毎に年数回産卵します。
繁殖トラブルは命に直結することも多い為、産卵シーズンの女の子はより慎重に様子を見ることをお勧めいたします。

今回ご紹介するのは、まだ成長しきっていない身体に大きな卵胞が出来てしまい、ご飯が食べられなくなってしまったレオパさんです。
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検査の結果、左右非対称に大きな卵胞が形成されており、その圧迫によりご飯が食べられなくなっていることが予想されました。
体格も細く状態が心配であった為、早急に手術に臨むことになりました。

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手術では、無事に身体を圧迫していた卵巣・卵管を摘出することができました。
退院後はご飯に飛びついてくるようになってくれたそうです。

哺乳類同様、鳥類爬虫類でも出産・産卵は命懸けになることが多いです。
お腹が膨れていて食べない等、少しでも気になる様子があれば早めにご相談ください。
2025年06月28日 16:34

鳥類の下部呼吸器疾患

冬季や梅雨時期は気温・湿度・気圧変化等により呼吸器の病気が増えます。
鳥さんは特に呼吸器は複雑で、肺の他に気嚢という空気を含む袋をたくさん持っており、フイゴ呼吸と呼ばれる特殊な呼吸を行います。
これは酸素循環能を高めるというメリットがありますが、細菌や真菌(カビ)等による感染に非常に弱いというデメリットも持っています。
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こちらの文鳥さんはチアノーゼ(嘴が青黒い)を起こしており、体を揺らして呼吸をしていました。
このようにくしゃみや鼻水、鼻詰まり等の鼻炎に始まり、呼吸時に体(尾)が揺れる、声が変わる、声が出ない、呼吸時に音が鳴る、嘴やアイリング・脚の色が青黒くなる、口を開けて呼吸をする、上を向いて呼吸をする等の症状は、肺炎や気嚢炎等を引き起こしている可能性があります。
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呼吸が改善すると、普段通りのピンク色に戻ってくれました。
鳥さんの呼吸器疾患は救命率が低く、命に直結する非常に怖い病気です。
上記の症状等が見られた際には、急いで病院を受診するようにしてください。
2025年06月20日 09:55

駐車場について

病院裏駐車場23番は、当院の患者様専用としてご利用可能となっております。
満車の場合近隣のコインパーキングのご利用をお願いいたします。
病院前への路上駐車、23番以外の駐車場のご利用は他の方へのご迷惑となりますのでお控えください。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
 
2025年06月01日 17:49

コザクラインコの両脚骨折

脚から出血し起立不能となったコザクラインコさんが来院されました。
右の趾は1本欠損しており、またレントゲン検査にて右の足根中足骨及び左の大腿骨が折れていることが確認されました。
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特に大腿骨は変位が酷く、このままでは自力での歩行は難しいと考えられました。
よって、全身麻酔をかけ、骨の中にピンを入れて固定を行う手術(ピンニング術)を実施しました。
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手術とリハビリを無事に乗り越え、1ヶ月後にはきちんと枝に掴まることができるところまで回復してくれました。
今回は発見から手術までの時間も短く、若い子であったため回復も非常にスムーズでした。
再発の無いよう元気に暮らしてくれることを願っています。
2025年05月30日 16:32

ジャンガリアンハムスターの不正咬合

ジャンガリアンハムスターは切歯(前歯)が一生伸び続ける生き物です。
たまに誤解されている方がいらっしゃいますが、奥歯が伸びることはありません。
何らかの原因で噛み合わせがおかしくなってしまうと、うまく歯が摩耗できず伸び続けてしまうことがあります。
今回は、歯が頬を貫通して伸びてしまったジャンガリアンハムスターさんのご紹介です。
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この子は固いものが食べられず痩せてきてしまったと来院されました。
口を見てみると、左の歯が頬っぺたを貫通し二重のリング状になってしまっていることが確認できました。
短時間の鎮静をかけ、専用の器具で伸びていた歯をカットしました。
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一度曲がってしまった歯が治ることはなかなか無いため、また伸びてくる場合は定期的なカットが必要となります。
ウサギや他のげっ歯類同様、歯の異常は予防が大変重要となります。
少しでも気になる場合はお気軽にご相談ください。
2025年05月22日 09:34

ジャンガリアンハムスターの腸重積

腸が出ているという主訴で来られたジャンガリアンハムスターさん。
他院で3度整復するも再脱出を繰り返しており、当院での手術を希望し来院されました。
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来院時の様子より腸重積と診断、すぐに開腹手術を実施しました。
お腹を開くと、腸が腸の中に入り込んでしまっているのが確認できました。
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整復と固定は無事実施できたものの、腸の状態は良くなく、手術後も1ヶ月に渡り下痢との戦いは続きました。
しかし、ご家族の献身的な介護の甲斐もあり、一時は21gまで落ちていた体重も34gまで回復、治療終了となりました。
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若いハムスターさんでは脱腸や腸重積が起こることは珍しくありません。
腸は非常にデリケートな組織なので、整復までの時間が長引けば救命率は極端に減少していきます。
致死率が高い疾患ではありますが、早期発見早期治療にて治せる可能性もありますので、症状を認めた場合はなるべく早く動物病院を受診してください。
2025年05月08日 10:17

コミドリコンゴウインコの重金属中毒

10分おきに痙攣を起こすとのことで来られたコミドリコンゴウインコさん。
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レントゲン検査で胃内に金属陰影が見られたため、発作止めと中毒治療を開始しました。
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幸い、治療によく反応してくれたため発作はすぐに治まり、数日間の入院の後元気に退院していきました。
中毒は命に関わる疾患であると同時に、ご家族が防ぐことのできる病気でもあります。
動物さんと遊ぶ時には、危険な物を齧らないよう十分に注意してあげてください。
2025年05月03日 19:47

ハリネズミの唾液腺由来腫瘤

今回は、ハリネズミの頚部腫瘤についてです。
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首にデキモノがあるとの主訴で来院されたハリネズミさん。
経過は長いものの、ここ最近急に大きくなってきたとのことでした。
鎮静をかけて検査を行ったところ、かなり巨大な腫瘤が首元を圧迫していた為、麻酔計画を立てて手術を行いました。
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手術は問題なく終了、取れた腫瘍は25gもありました。
術後はすぐに元気になり、首元もすっきりして暮らしやすくなったと思います。
病理組織学的検査の結果は「唾液腺由来腫瘍を疑う」とのことでした。
腫瘍自体はそこまで悪性度の高いものではなさそうで、かつきちんと取り切れているとのことから通院は終了となりました。
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ハリネズミさんは腫瘍が多い生き物ですが、なかなかその異常に気づけません。
気づいた頃にはとても進行していることも珍しくないため、日頃からの観察と定期的な健診が重要です。
2025年04月24日 12:39

GWの休診日について

4/29(火)および5/6(火)は休診日となります。
なお、例外として5/3,4(土日)は通常診察とさせていただきます。
診察時間は9:00~12:00、16:00~19:00です。
連休中は、事故の増加や他院様の休診等の影響により、普段以上の混雑が予想されますので、ご都合のつく方は別日での診察をお勧めいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが何卒ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
2025年03月28日 10:01

ウサギの子宮静脈瘤

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寒暖差の激しい季節になってきました。
暖かさに油断して動物さん達が冷えないよう、今一度お家の温度を見直してあげてください。

今回は子宮疾患のウサギさんのご紹介です。
この子は子宮からの出血が止まらず、ヘマトクリット値(血液の濃さ)が9%まで低下(通常30~50%程度)。
年齢はまだ1歳3か月ほどでした。
ヘマトクリット値が10%を切るとかなり厳しい戦いになると言われている為、すぐに緊急手術を実施しました。
幸い、無事手術を乗り越えて元気になってくれました。
子宮は病理検査の結果、「子宮静脈瘤」との診断でした。

ウサギさんの子宮の疾患には非常によく遭遇し、またその多くは命に関わる問題となります。
予防の為には、避妊手術を行うことが推奨されています。
女の子のウサギさんを飼育される際には、ぜひ避妊手術を検討してあげてください。
2025年03月18日 10:43

京都小動物クリニック

〒612-8083
京都市伏見区京町5丁目77-7

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電話番号

075-585-8911

診療時間

時間
9:00~12:00 - -
16:00~19:00 - -

休診日:月曜日、祝日

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