ウサギの前胸部腫瘤(リンパ腫)
多くの小動物は弱っていることを隠そうとする傾向があります。その為、飼い主様が病気に気づいた頃にはかなり進行してしまっている、ということも珍しくありません。
今回は、健康診断で胸の中に腫瘍ができていることが発覚したウサギさんのご紹介です。
高齢になってきている為全身の検査を実施したところ、レントゲン検査で心臓陰影の拡大を確認しました。

超音波検査を行ったところ、心臓が大きいのではなく、心臓のすぐ横に腫瘍ができていることが発覚しました。
追加検査でリンパ腫の疑いと診断されたため、治療を開始することとなりました。

幸い、治療に対する反応は良好で、1ヶ月後には腫瘍は確認できないレベルまで小さくなってくれました。
今後も経過は要注意ではありますが、症状が出る前に治療ができたのは飼い主様の熱心な飼育の賜物だと思います。
身体の中の異常はなかなか早期発見が難しい為、定期的な健康診断がおすすめです。
2025年08月20日 16:38