チンチラの子宮蓄膿症
今回は、子宮蓄膿症になってしまったチンチラさんをご紹介します。
この子は数日前から食欲が落ち、陰部から排膿が見られるとのことで来院されました。
他院で子宮の異常を指摘されており、当院での検査でも子宮蓄膿症が疑われました。
放置すると敗血症やショックに進行してしまう可能性があるため、すぐに手術で感染した子宮卵巣の摘出を行いました。

術後は徐々に調子が戻り、おやつやアルファルファを自分から齧る様子も見られ、スタッフもほっと胸をなでおろしました。
その後も入院中は好きなフードから少しずつ食べ始め、便も出てきてくれて、無事に退院できました。
自宅でも落ち着いた状態が続き、術部チェックの時には興奮して走り回るほど元気を取り戻してくれています。
チンチラさんの子宮疾患は外から気づきにくく、食欲低下や陰部のわずかな汚れだけで進行してしまうことがあります。
「なんとなく食べない」「お尻が少し汚れている」そんな小さな違和感が実は大きな病気のサインになっていることも。
気になる変化があれば、どうぞお早めにご相談くださいね。
2025年12月05日 11:44
